どうも、マッキンです。
遅々として進まない、アメリカンダックスのレストア。
だって、抜けないんですよ。
ロッカーアームシャフトが。
本来ならば、「8mmボルトをねじこんで引っ張り出す」だけで抜けます。
なぜなら、ロッカーアームシャフトの内側にねじが切ってあるからです。
ところが、M8のボルトが入っていかない・・・
ボルトが悪いのか？ いろいろ替えて試しますが、うまくいきません。
サービスマニュアルをチェック
ひとしきり試した後、基本に返ってサービスマニュアルを開きます。
シリンダーヘッドの分解という項目。
「ロッカーアームシャフトに8mmボルトをねじ込み、ロッカーアームシャフトを抜き・・・」
だからそれが上手くいかないんですよ！
シリンダーヘッドの組み立てという項目に移動。
「ロッカーアームとロッカーアームシャフトをシリンダーヘッドに組み付ける。」
はい。わかってます。
その下に囲みで注意書きがあります。
えーと、どれどれ．．．
「ロッカーアームシャフトはネジの切ってある方を外側に向けて組み込む。」
は！？
外側！？
そして手元のシャフトに目を向けると、
あ・・・しまった・・・
ネジ山がない・・・
やってしまいました。
以前ばらしたときは、吸気側・排気側ともに、ちゃんと外していたのですが。
何かの拍子に、吸気側のみ仮で組んでしまっていたようなのです。
しかも何も考えずシャフトを突っ込んだようです。
本来はこちらのネジ山が見えている方が外側。
完全に他人事のような書き方ですが、なぜそんなことをしたのか、いつやったのかもまったく覚えていません。
どおりでボルトがねじ込めないはずです。
早く気づけよ自分。情けなし。
タップ＆ダイスがあればいいけど持ってないし。
ひとしきり反省したら、ロッカーアームシャフト救出作戦の開始です！
ロッカーアームシャフト救出作戦
その１ボルトねじ込み作戦
手っ取り早く、8mmボルトの先をやすりでテーパー状に削って、シャフト内径に無理やり入るようにする。
ボルトをガリガリ削ってはシャフトにあて、また削ってはあて・・・
なんか上手くいきそうにないのでボツ！次！
その２かぎ爪引っ張り出し作戦
六角レンチの先を曲げてカット。かぎ爪のようにして引っ張り出す作戦。
こんな感じで作製。
これをペンチで掴んでシャフトに挿入。
しっかり引っかかって、これはいけそう！
しかし全然抜けてくれない。
ご存じの方もいるかと思いますが、このシャフト、かなりの精度でタイトに組まれてるんですよね。
さすが国産。さすがホンダ。
CRCをたっぷり吹いているんですが、ちょっとサビで固着ぎみ？
ならばちょっと叩いてショックを与えてみるか・・・
もう片方のシャフトをあてがってコンコンと・・・
はい、さらに奥に入ってしまいました（泣）
情けない、情けなさすぎる・・・
方針転換・・・
しばらく落ち込んだら、きっぱりあきらめてAmazonに助けを求めます。
タップとダイスを注文。
中華製の安価なセットもありますが、ここはやっぱり国産品でしょう！
新潟精機の品を選択しました。
ということで、今回はここまで。
次回、無事にシャフトを抜くことはできるのか！？
不定期連載その8 ロッカーアームシャフト救出作戦をお楽しみに。
最後にもういちど書いておきます。
私のような悲劇を繰り返さないために・・・
ロッカーアームシャフトはネジの切ってある方を外側に向けて組み込む！
それでは。
関連記事です。
レストア記事 その6 です。
気分転換に仮組して妄想してます。
サービスマニュアルに書いてあることは守りましょう。パーツリストも有益です。
